「本当に結婚式しなくて良いの?」結婚式をする意味とは

2015年7月8日


お金がない、先に子供ができた、はたまた、結婚式をする意味がわからない等の理由で、結婚式をしなかった方って周りにいませんか?でも、本当にそれで後悔していないのでしょうか。周りが何と言おうと、本当の気持ちは、当のご本人にしかわからないことです。「あの時、やっぱり結婚式してたらなぁ」と感じている誰かがいたとしたら、それは本当に残念なことです。年を重ねた時に、そう感じることがあってはならない。このウェディング業界に携わっている私たちが今こそできることを、改めて見直す必要があります。「結婚式の価値を伝える」ことができれば、なし婚を1組でも多く私たちの力で減らせる。まずは、結婚式をしない理由を探っていきましょう。

急増中。今の生活が大事!
結婚式に大金は掛けられないカップルたち

>従来の結婚式までの道のりで多いパターンって、どんな流れが多かったでしょうか?
※1)お付き合い→プロポーズ→結婚を決める→親に挨拶→入籍・結婚式・新生活→ハネムーン。この流れが一般的だった一昔前。

今はどうかというと、本当に多様になってきていますよね。例えば、

※2)お付き合い→同棲→子供を授かる→プロポーズ→結婚を決める→親に挨拶→入籍・結婚式→ハネムーン。

※3)お付き合い→同棲→親に挨拶→入籍→ハネムーン→結婚式 など、本当に多様性があります。

もしも、※2のように、結婚を決める前に先に子供を授かったら・・・と考えたら、私自身、結婚式なんて考えられなかったかもしれません。実際に子供が生まれると、それどころではないですし、自分たちにお金を掛けるよりも子供にお金を掛けたいと考えるようになるからです。私たち夫婦にも、4歳の息子とお腹の中にもう1人娘がいますが、やっぱり、大事なのはこれからかかるお金です。もしも、結婚式をしていなかったとしても、今はそんなことを考えている余裕がありません。

それは、「結婚式=お金がかかる」というイメージが出来上がっているからです。

実際に、結婚式を挙げない理由を見てみると、こんな理由がよく聞かれます。

「準備が面倒くさそうだから」

「お互いに再婚だから」

「結婚式に憧れがなかったから」

「ハネムーンにお金を掛けたかったから」

でもこれって、全部「自分本位」なんですよね。どういうことかお分かりですか?それは、この4つの思いの中には、周りの人の気持ちが一切入っていないんです。

実は、自分たちが思うよりもそれ以上に、周りの人たちこそ、そのカップルの結婚式を望んでいる場合が多いんです。

お金をかけたくないからフォトプラン?
プランナーは新郎新婦の未来に責任を持とう

私が以前に所属していた婚礼プロデュース会社では、新郎新婦だけの2人~親族までの20名程度で行う、少人数の結婚式プランもご紹介していました。もちろん、親族以外にも友人・会社関係まで招待し、100名程度の大人数で行う結婚式プランもあります。ただ、そこに見学に来られるカップルには、大きな違いがあるのです。

■大人数での結婚式を希望されているカップルの特徴

「友人の結婚式に呼んでもらったから」

「元々そういうものだと思っていたから」

「お世話になった人がたくさんいるから」

■少人数での結婚式を希望されているカップルの特徴

「元々結婚式を挙げたくなかったけど親に言われたから」

「お金がないから少人数で」

「人前に出るのが恥ずかしいから少人数で」

「会社関係を呼びたくない。親族だけの必要最小限で」

ここでは、少人数での結婚式を希望されているカップルについて見ていきましょう。

少人数希望の様々なカップルのお話を聞いていると、元々はフォトプランで考えていたけど、料金がそんなに変わらないならと挙式プランのお話を聞きに来てくださる方も多いです。

今の時代は、フォトプランに少しプラスアルファするくらいで挙式を執り行うことができるので、カップルにとってみたらどちらにしてもそんなに金額の違いはないのかもしれません。ただ、フォトプランと挙式プランでは、その後のカップルに与える影響がだいぶ変わってくることは事実です。

経験しないとわからない!結婚式当日にしか味わえないあの感動!!

元々、結婚式願望がなかったけれど、実際に結婚式当日になってみたら、新婦様よりも新郎様の方が感極まっていた、というパターンよくあります。一般的に女性の方が気持ちが盛り上がっていて、準備中は男性の気持ちが置いてけぼりのこともあるようですが、いざ当日を迎えてみると・・・

自分たちのために大切な周りの人が集まってくれ、「おめでとう」と心からお祝いの言葉をかけてくれる。自分たちの姿を見て、親が涙を流している。みんなに見守られる中で、お互いを思いながら結婚の誓いを立てられた。もうこれだけで十分ですよね。もしも、フォトプランを選んでいたら、こんな感動を味わえたでしょうか。

金額はさほど変わらないけれど、この結婚式が2人に与える影響は今後ものすごく

大きいものとなるはずです。

少人数プランの提案で見えてきた「結婚式の意味」

私自身、自分が所属していた大好きな会場で挙式・披露宴を行いました。元々、2人とも結婚式はやるものだと思っていたので、何の違和感もなく、そのまま準備を進めていきました。「なぜ結婚式をするか?」ということを2人でちゃんと考えたかというと、実はそうではありませんでした。それを2人でじっくり考えることが絶対に必要なんですよね。

少人数の結婚式プランをご紹介するようになってから、改めて「結婚式の意味」を考えるようになりました。

「なぜ、結婚式をしようと思ったのですか?」第3者であるウェディングプランナーが、会場見学の際に間に入り、是非、お2人それぞれに問いかけてあげてください。結婚式に対する考えが違えば、お2人から出てくる言葉が違うはずです。でも、それで良いんです。相手が何を思ってこの結婚式をしようと思っているのかがお互いに理解できることが重要なんです。

~プランナーの使命~なし婚が増えている今だからこそ、結婚式の価値を伝えられるプランナーになろう!

結婚する2人だって、元々は違う環境で生まれ育ち、いろんなものの価値観が違うのは当然のこと。結婚式に対する価値観、お金に対する価値観、子供の教育に対する価値観、ひいては、2人のそれぞれの親の価値観・・・そんな考えを徐々にすり合わせていく期間が、結婚式の準備期間なんです。初めから、全部の価値観が合っている夫婦なんていません。だから、些細なことで言い合ったり、喧嘩もして良いんです。

だけど、結婚式当日は、それを乗り越えてこその幸せが待っています。

「結婚式の準備期間」=「2人の価値観のすり合わせ期間」ということを、ウェディングプランナーがしっかりとカップルにお伝えできるかどうか。これは2人が「夫婦」になる過程であって、決してゴールではありません。それを乗り越えてこそ、これからの2人がよりしっかりとした絆で結ばれるのではないでしょうか。


執筆者紹介

元ウェディングプランナー
株式会社データマックス プランナーサポート推進室室長

山本優貴

BIA主催 第10回The Master of Bridal Coordinatorコンテスト優勝
ゲストハウス、プロデュース会社にて約10年間、新規・施行・教育・店舗運営に携わる。プランナーのマナー研修・新規研修なども担当。プランナー時代、ひと月の担当婚礼件数 最高10件(新規~打合せ~当日立会いまで)の実績を誇る。

■マスコミ掲載実績
ホテル&レストランウエディング、ウェディングジャーナル、ブライダル産業新聞、プロフェッショナルウェディング